子供時代の環境は大人になっても影響が大きい

私の今までの人生を簡単に記載してみます。

幼少期(幼稚園くらいまで)

まあ、覚えてませんね。
これはほとんどの人がそうでしょう。
この頃は幸せだったのかもしれません。

小学校

小学校くらいから、少しずつ家族と友達関係についてぎくしゃくしてきました。
まず、家族。
私は3人兄弟の真ん中。
家は、祖父が土地を持っていたため親はアパート経営で何とか生活出来ていました。
親に入るお金自体は普通のサラリーマン以上だったと思います。
ですが、この頃から親の夫婦喧嘩が絶えず、まあこの夫婦もはっきり言って中身は子供。
自分たちの事しか考えられない人たちでした。
喧嘩をする事により、私たち兄弟がどのように感じるのかを全く考えない。

最悪なのは、母親が当たり前のように不倫をしていた事。
それによって、経済的にそれほど困窮していないはずの家計はとても貧しい物でした。
そういう事を肌で感じるようになり、また兄弟関係も親の事で良い関係性は持てず、
子供心にストレスが溜まり、友達との関係性も徐々に悪くなっていくという悪循環。

また人づきあいというか、人嫌いの根本的な原因となったのもこの頃の影響が強いと感じています。
その理由の一つは、「誕生日が楽しみではない」という心理を形成された事。
母親の口癖は「うちはお金がない」でした。
上記しましたが、今計算すれば普通のサラリーマン家庭よりも収入は上だったはず。
それにも関わらず、「お金がない」原因は単純に母親の不倫での散財です。

お金がない事により、私はまともに誕生日を祝ってもらった記憶がありません。
上と下の兄弟は違ったと思います。
私は母親から「お金がない」事を強調され、誕生日祝いをもらうにしても「高かったんだからね」という余計な一言を聞かされたため、小学生の時点で「誕生日は楽しいものではない」という記憶が強烈にしみついてしまいました。
そこから、「誕生日に何かをもらう」という事「何かをねだる」という事も一切しなくなりました。
今考えると、こういう思考回路になっている私という人間に子供が出来なかったのは不幸中の幸いだと思います。
この嫌な記憶があるせいで、恋人にも結婚相手にも心からの祝いを出来たためしがありません。
当然ながら人間関係は破綻しますね。

中学校

小学校からの繋がりで、質の悪い人間になっていきました。
ただ、自分でいうのもなんですが、根がくそ真面目なので、他人に危害を加えるとかではなく、
単純に「他人の興味を引くために、意味のない反抗を繰り返していた」というのが実際の所。

友達関係も、そういった人間が多く、そうなってくると当然軋轢が出てくることも多々。
友達からの裏切り行為が当たり前になったのもこの頃からです。

家では、夫婦関係は完全に冷え込んでおり、私が頼れたのは祖母だけ。
両親はお互いの事を嫌悪し、子供に悪態をつく、簡単に想像が出来る嫌な親でした。

高校

私が高校1年の時に両親が離婚。
単純に母親が不倫を繰り返し、父親は私が小学校の頃から働いておらず、家賃収入のみの生活。
まあ、今考えれば母親が父親に対して愛想を尽かせるのも無理ない事だとは思います。
ただ、離婚して出ていくときの暫くの間、ほぼ全くと言っていいほど家事はせず、
いわば子供を放置しているような状況だったので、子供なりに「最低の母親だな」という気持ちはありました。
高校1年でそんな感じだったので、今考えると中退しなかっただけマシだったなと思います。
ですが、高校1年の時、単位が足りなくなりそうになり、それを知ったのが遅刻してギリギリ出られた授業だったという衝撃の事実があり、
尚且つ、その事実は周りの友達(今考えれば友達とは言えない)や教師は知っていて、自分だけが知らなかったという現実を知った時に「信用できる人間っていないんだな」と本気で思いました。
そのトラウマから、今でもたまに「単位が足りなくて高校を卒業できなかった」という現実とは違った夢を見ます。

ただ、高校2年くらいになってから父親の会社がたまたまうまくいき、自分にも金銭的な余裕が出たのは不幸中の幸いだったと思います。

卒業してから現在まで

身バレするのも嫌なので、かなり割愛しますが、その後父親の事業は順調とは言えず、
かといって最悪な状況になる事もなく、ですが、父親が死ぬときには借金だらけでした。
まあ、そんな借金を相続するわけもなく、今に至るわけですが、
この間に、恋愛、結婚もしています。
恋愛は凄く好きだったので何度もしましたが、ほとんどというか全ての恋愛において、相手も家庭環境が著しく悪かった人でした。
結婚相手にしても同様。
そういう波長を出していたんでしょうね。
現在は、自分の人格というのがどのようなものなのかが分かっているので、出来る限り他人と関わる事はしないようにしています。

親でさえも関わる事を避けるようにしていたのに、他人とうまくいくとは今は思えません。
実際にうまく行った事があるのは短期間の交際と数年間の結婚生活だけだったので。

こういう人間なので、今までさんざん「人づきあいがうまくなる方法」なんかを探し求めてきました。
でも現実は、心理関係の本を読み漁っても、YouTubeでそういった類の動画を見ても、
いざ実践してみようと思ってもうまく行く事は全くありませんでした。

50間際になり、そういった努力は「無意味」なのだと分かり、
また、そもそもが幼少時代から築いてきたいびつな人間関係により「人が嫌い」という根本があるという現実が明確に分かったので、「人嫌い」を受け入れる事が出来るようになりました。
人嫌いを受け入れるというのは、社会生活を行っていくうえで結構な覚悟が必要ですが、
それが心にストン!と落ちた事により、精神的に格段に楽になった事は間違いありません。

人は出来る事、出来ない事がある事を明確に分かる事によって無駄な努力をする必要性がなくなります。
短所を改善するよりも、長所を伸ばす事の方がはるかに楽なように、一般社会において「人嫌い」という事が大きなネックにならない事が分かる事により、自分の時間を有意義に使え、ストレスの大幅な低減が出来る事が今は何よりも幸せに感じています。

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